7月7日 みんなの願い

1年に2回だけ連絡を取り合う友人がいる。

その2回目が今日だった。彼女とはもう10年以上も会っていない。お互いの誕生日を祝う時だけ連絡する。特に決めたわけでもなく続いていた。1回目は先月の彼女の誕生日。彼女が先に年をとり、わたしがそれに続く。

わたしは返信を待たない。人には読むタイミングや送るタイミングがあるから。時間の使い方は人によって違うから。というのは建前で、催促されるのが苦手だから。既読機能は便利だ。生きてるのがわかる。読んでくれたとわかる。ただ「既読スルー」という言葉があるように「読んだのに返事がない」と気にする人も少なくはない。そういうところは少し面倒だなぁと思う。

先月はわたしから、今日は彼女からだと決まっている。いや決めてはいないのだけど。でもどうしたのだろう。連絡が来ない。忘れてしまったんだろうか。忘れているということはたぶん無い。ただでさえ覚えられやすい日なんだ。何かあったのかな。

今日会える人が来年会えるかはわからないんだなと思う。

短冊に書く願いは大きくふたつに分けられる、という話を聞いた。自分の努力次第で叶えられそうなもの、6億円当たれとかほとんど運任せのもの。いまここに短冊があったら、わたしはどんな願いを書くのだろうと思った。

昨日一番乗りでおめでとうと言ってくれた人。今日Twitterでおめでとうと言ってくれた人。LINEでおめでとうのスタンプをくれた人。プレゼントを送ってくれた人。おめでとうと言わなくてもお祝いの気持ちを伝えてくれた人。これを書いているうちに連絡をくれた彼女。

そんな優しい人たちが1年間すこやかでしあわせに暮らしてほしい。良いことがたくさんあってほしい。そして来年またおめでとうと言ってほしい。これがささやかであつかましいわたしの願いだ。