7月11日 のりしろ

何かを手放したからこそ受け取れるものもあるんだなと思う。

今日は帰ってから数時間かけて物を減らした。あらためて日記を読んでみたら、最近は買ったりもらったりしたものが多くて、捨てたりあげたりしたものは少ないように感じたからだ。

ミニマリストになるには心の余裕が必要だ、無いとなることはできないと言う人がいる。それって逆じゃないかなと思う。物が少ないからこそ、何かを受け入れる心の余裕ができるのではないだろうか。たまごが先かニワトリが先かみたいな話になってきそうだ。

頭が何かでいっぱいの時は、他人のことまで受け入れる余裕がない。だってもういっぱいだから。入らないところに無理やり入れてもしょうがない。そんな時はいっぱいじゃなくなるまで休もう。のりしろがないと紙を貼り合わせることはできない。餃子は具が多すぎると包めない。ひとまわり大きい皮を買ってくるか、中に入れる具の量を減らしてみるか。どちらにしろいったん手を休めて考えよう。

ここ、空いてますよ。そうですか。空いてるなら座っても良いかな。じゃあお言葉に甘えて。他人に気を遣ってばかりの優しい人でも安心して飛び込んでこられるような優しさは、あらかじめ用意されたのりしろのようなものなのかもしれない。